
ビニモMBTって何?
ビニモMBTとは?
大正7年設立 永井撚糸株式会社が作る「皮革」対象の糸で材質はポリエステル100%の化学繊維になります。
レザークラフトで使われる糸の中でも比較的新しくできた手縫いでもミシンでも使用可能な糸です。
「レザークラフトで使用できる糸の種類」にあるようにたくさんの糸がありますが、このビニモMBTが多くのレザークラフトの作家さんに圧倒的に支持されていると思います。
そのあたり理由などを中心に紹介していきたいと思います。
もちろん私も実際に購入し使ってみて利用しています!
イロイロ苦労してビニモMBTにたどり着くのと最初からビニモMBTを利用する人とは感じ方が違うと思いますが、今のところ合格点を十二分に上回っている糸だと私は感じています。
ただ他にも糸はイロイロあるので気になる点もあります。
手放しにビニモMBT一択ではありません。
糸は作品の大事な装飾品になりますからね♪
国内外の他の糸と比べてどう違うのか?メリット・デメリットを含めもっと知りたくなりました。
これらを知って ぜひビニモMBTを使ってワンランク上のレザークラフトを楽しみたいと思います♪
もう少し詳しくビニモMBT
化学繊維ポリエステル100%の糸とボンドを組み合わせた ミシン糸の「しなやかさ」とボンド糸の「強さ」などの特徴を併せ持つ美しいインボンドミシン糸です。
繊維の形態はフィラメント(長繊維)。 丈夫で毛羽なく なめらかで光沢があり、ボンドを中心に接着加工した糸は「ほつれにくい」「撚り割れしにくい」「強い」「縫い目が美しい」などの特徴があります。
またロウ引き糸みたいにベトベトしないので縫いやすいし汚れにくいし、糸をどこで切断しても通常の糸のように撚り戻りせず糸先が広がらないので針への糸通しも容易です♪
加えてサイズと提供カラーが豊富なので個人レザークラフターからプロ、工業製品にも利用されています。
ビニモMBTの特徴

素晴らしい所も、気になる所も知って利用したいものです♪
■素晴らしいところ
■気になる点
※ビニモMNBTの製造メーカーは永井撚糸株式会社ですが、 別会社が二次加工してロウ引きした製品・製品名で販売されている場合があります。
ビニモとビニモMBTの違い
まずビニモが販売され、次に次世代の糸としてビニモMBTが販売されました。
もちろんどちらを使用してもレザークラフトを楽しめます。
1番大きな違いですが ビニモMBTは糸の撚り戻りがないので扱いやすく綺麗に手縫いできる事だと思います。
加えてビニモMBTはロウ引きは不要!!といいたいのですが、最近ビニモMBTも場所によって縫い糸、縫い目のゆるみを防止するために薄くロウ引きする方が良いと思うようになりました。
もちろんロウ引きなしでも使えますし してもしなくても普通の人は気づかないですし機能的に困るといったことは存在しないと思うのですが 縫い目や糸の事を考え拘りたい部分でもあります。
一方 普通のビニモの方ですが、 ロウ引きは必須だと考えています。
だから普通のビニモの方は2次加工会社?販売会社などがロウ引きしてダブルロー引き糸として売っています。
※ビニモMBTの方はそういうのはないです。
カラー展開は昔からあるビニモの方が多いですし、ボンド加工していない糸の分?発色が鮮やかであったりします。
■その他の比較
ビニモMBTの販売価格とビニモ、Wロウ引き糸の比較
販売価格(参考・目安)を比べてみます。
ビニモの価格の安さが目立ちますが、扱いやすさを考えるとビニモMBTのコストパフォーマンスの高さは抜き出ていると思っています♪
※安いのは2次加工会社?が長さを短くして販売しているケースもあります。
※最後にクラフト社 手縫いロウビキ糸(細)も紹介しています。
製品名 | 長さ | 価格(参考) | 1mあたり |
---|---|---|---|
ビニモMBT0番 | 1300m | 5551円 | 4.27円/m |
ビニモMBT1番 | 600m | 1998円 | 3.33円/m |
ビニモMBT5番 | 1000m | 2224円 | 2.22円/m |
ビニモMBT8番 | 1000m | 1609円 | 1.61円/m |
ビニモMBT20番 | 2000m | 2257円 | 1.12円/m |
ビニモ1番 | 600m | 1004円 | 1.67円/m |
ビニモ5番 | 1000m | 1015円 | 1.01円/m |
ビニモ8番 | 1000m | 788円 | 0.78円/m |
ビニモ20番 | 2000m | 972円 | 0.48円/m |
ダブルロウビキ ビニモ0番(SEIWA) |
50m | 896円 | 17.92円/m |
ダブルロウビキ ビニモ5番(SEIWA) |
25m | 508円 | 20.32円/m |
ダブルロウビキ ビニモ0番(協進エル) |
90m | 1263円 | 14.03円/m |
ダブルロウビキ ビニモ1番(協進エル) |
60m | 1188円 | 19.8円/m |
ダブルロウビキ ビニモ5番(協進エル) |
90m | 1188円 | 13.2円/m |
参考)クラフト社 手縫いロウビキ糸(細) |
25m | 270円 | 10.8円/m |
ビニモMBTのサイズ
一番太い00番から20番まで6種類あります。
まずは5番を選んで購入すれば問題ないと思います。
あとは好みや作品や縫い穴に合わせて ひとつ大きい1番か小さい8番かを決めるといいと思います♪
表記 | 実寸 |
---|---|
1番 | 太さ0.6-0.7mm程度。 |
5番 | 太さ0.4-0.5mm程度 |
8番 | 太さ0.3mm程度 |

太 1番 > 5番 > 8番 > 細
↓もう少し拡大(撚りの感じもみて下さい。)

ビニモMBTの色

これだけあれば革色と同色、逆に目立たせる糸、ファスナーの布色に合わせた糸など作家さんのこだわりの色を探すことができると思います。全部買うのは大変でしょうが、革と糸とコバ色を同色にすると引き締まってみえてカッコいいですよ♪ 。

■色見本について
パソコン画面でなく 色見本帳での色選びはやっぱり おススメです。
ただビニモMBTの色見本てあるの?と迷われた方いませんか?
実はビニモとビニモMBTの色、色番号は同じです。従ってビニモの色見本と書いていても問題なく使えます♪逆に今現在、ビニモMBTと書いた色見本はないんじゃないかなと思います。
※金・銀色が追加されたので早く新しいバージョンの色見本がでてきてほしいですね♪
番数 | 色数 |
---|---|
#00 | 生地・黒の2種類 | #0 | 生地・黒の2種類 |
#1 | 92色 |
#5 | 92色 |
#8 | 92色 |
#20 | 生地・黒の2種類 |
押さえておきたい人気な色
イロイロ使いやすい色として評判の万能カラーは 108(ベージュ)
やはりベージュ・茶・こげ茶などのブラウン系は鉄板カラー♪
万能はベージュで 茶、こげ茶と色が濃くなるほど大人っぽいカッコいい落ち着いた作品になると思います。
落ち着いた色で多くの革色にあう事、高級感のある色艶がお気に入りで私も頻繁に使います。
欠点は多くの人が使っている事くらいでしょうか・・・
オリジナル色ランキングは下記になります。
番数 | 色 |
---|---|
108 | ベージュ |
100 | 生地 |
129 | 焦茶 |
3 | 黒 |
121 | 抹茶 |
ベーシックカラーセット(6色)は生地(100)、黒(3)、赤(14)、紺(18)、ベージュ(108)、焦茶(125)
フルカラーセット(22色)は、生地(100)/黒(3)/スカーレット(2)/山吹(7)/からし色(9)/桃(13)/赤(14)/エンジ(16)/紺(18)/深緑(28)/グレー(34)/青(36)/ピンク(46)/ラベンダー(49)/スカイブルー(53)/ベージュ(108)/抹茶(121)/焦茶(125)/カーキ(136)/タン(137)/茶(145)/紫(180)
ビニモMBTの疑問

■ろう引きは実際必要なの?→ロウ引きのメリット
■ビニモMBTサイズと最適なピッチ間隔、縫い穴サイズ