静かにレザークラフトを楽しみたい初心者さん向け情報
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静かにレザークラフト

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- 初心者覚書とよくある疑問と型紙 -

レザークラフトの錐について

菱錐

錐(awl)の魅力を考える


レザークラフトで錐(キリ)を使ってますか?
英語名はLeather Sewing Awlで菱錐はDiamond Awl

錐は叩かないで手で押して使います。つまり打撃音がないので、絶対に静かに穴をあけれます。
だからマンションでも夜中でもレザークラフトを楽しむ事が可能です。


しかも菱目打ちであけるより きれいな穴になるので縫い目も グッと綺麗になるんです。自由度も高いしね♪

たぶんですが、2017年「エルメスの手しごと展」にいたエルメスの革職人が縫い穴をあける道具として菱錐を使っていたのが人気に拍車をかけたと思っています。



私も実際に購入して使ってみて その魅力が分かりました!
一度こだわると他の方法には戻れそうにありません。
もちろん錐の材質はハイス鋼と呼ばれる切削に適した鉄鋼が◎
長い目で考えるとコストパフォーマンスは◎です。


ただ菱錐もたくさんあるんです。
調べてみると菱錐も製造メーカーの違いや種類やメリットデメリットさまざまありました。
値段も800円位~1万円以上するモノまで差が!



どう違うのか?メリット・デメリットを含めもっと知りたくなりました。 そのあたり知ったうえで錐を利用するとレザークラフトをもっと楽しめると思います。
ぜひ錐を使ってワンランク上のレザークラフトを♪



菱錐(awl)の特徴を確認


■ 菱錐のメリット

  • 縫い穴が素晴らしい!
    • 静かに穴をあけられる
    • 縫い目がきれいになる
    • ピッチ間隔を自分で決められる
    • ピッチ間隔の微調整も簡単
    • 穴の角度を調整可能
    • 深く刺しても穴が広がらない(一部例外品あり)
    • 表と裏の穴の大きさが同じで糸を通しやすい(一部例外品あり)
    • 刃先の形状(縫い穴)を自分好みに研ぐ事が可能
    • 穴あけ時の革のたわみ・ひずみが少ない。
    • 狭い、複雑な場所も穴あけ可能
    • 平置きだけでなく手にもって穴あけ可能
  • 安い!
    • 目打ちのように何本も買わなくていい
    • ピンキリあるが目打ちと比べると安い
    • 安いモノでも自分好みに仕立てられる
    • 刃物なのでお手入れの状態で切れが左右される
    • お手入れしやすい
    • 刃が1本なので研ぎやすい
    • 持ち手を好みに合わせて加工できる(削る・テープを張る)
  • その他
    • レーシングポニーに挟んだ状態で穴あけできる
    • 刃先(ブレード)交換できるタイプもある。
    • 持ち手の材質に拘ったりデザインがカッコいいモノがある。


■ 菱錐のデメリット?!

  • 大事なポイントを守らないと汚くなる
  • 一つ一つ穴をあける
  • 一定の角度、間隔であける技が必要
  • 穴あけ前に、穴あけ位置のマーキングが必要
  • 真っすぐに穴あけしないと裏面がずれる。分厚い革注意
  • 刃の手入れ(研ぎ)が必要

  • 初心者から熟練者までメリットの方が多いと思います♪


    錐の形状の違いの種類


    ■ 刃先から根元までの形状の違い

    ① 刃先以降 根元まで太さが一定の錐
    ② 刃先から根元につれてだんだん太くなる錐

    人気なのは
    ①の刃先以降 根元まで太さが同じ錐。
    理由は革の厚みが変わっても一定の穴の大きさをあけられる。だから革が分厚くても裏表同じ大きさの穴をあける事ができます。結果 綺麗な縫い目を作りやすくなります。

    ②の刃先から根元につれてだんだん太くなる錐は 革に刺す深さによって1本で小さい穴、大きい穴をあける事がメリットなんですが、 逆に一定の大きさの穴をつくるには気をつかう必要があります。


    だから迷っているなら 刃先から根元まで同じ太さの目打ちがおススメ♪

    ※その他に軸部分が曲がっている湾曲タイプの錐もあります。



    ■ 刃先の形状の違い

    代表的な刃先の形状は①の菱目



    その他、ヨーロッパ目や丸みがある菱目と丸目があります。
    理想のステッチ(縫い目)を求めて刃先の形状や刃先の仕立てに拘る人が多いです。
    ②のヨーロッパ目の錐は穴をあける時どこのラインや目印に合わせるかで穴位置が大きく変わるので注意が必要です。
    ヨーロッパ目打ちで目印をつけていたらずれにくいので◎

    ③の丸みがある菱目は高級?な錐として販売されていたりします。もちろん自分で仕立てる事は可能です。綺麗なステッチを追求すればこの形状になるのでしょうか?とても気になります♪
    ④の丸目打ちはコーナー部分や縫い始めの2重部分に利用したりもします。
    その他にオリジナルの形をもった錐も存在します。


    錐の刃先は自分で研ぐ必要があります。
    私が考える理想の刃先の形状

    錐のサイズ(太さ)

    錐の太さにより あける穴の大きさが変わってきます。使う糸の太さに対して小さすぎると縫うのに力がいって大変。逆に縫い穴が大きすぎると縫い終わり後に縫い穴が目立つので気になる方もいます。自分がよく使う糸とバランスがいいサイズを見つけましょう。
    ビニモMBT5や1番を使う場合、共進エルの細・中・太なら細のサイズがおススメです。
    中や太サイズはそれ以上に太い糸を使う時でいいと思います。 昼夜

    ■材質の違い

    一般的には工具鋼だと思います。 鉄だと錆びます。
    ハイス鋼と言われるモノなら硬いので刃の鋭さが長持ちするので研ぎ直しの頻度が少ないです。


    ■持ち手部分の形状違い

    菱錐は手で革を刺して穴をあける工具なので 持ち手の大きさや形状に個性があります。 大きさ、形状、材料や色や香りの違い、交換式のタイプなど国内外にイロイロあります。 みんなの手の大きさや考えが違うように錐の持ち手もイロイロあって悩まされます。
    販売価格の高い錐は形に 見た感じからこだわりを感じます。カッコイイですよね♪
    サイズは手のひらで切り込めるように小さ目が多いです。

    大事なポイント

    • 一定角度で真っすぐに穴あけしやすいモノ
    • 数をこなして疲れにくい形状のモノ

    作品イメージ

    平面→曲線→立体作品に挑戦!!

    よくある疑問

    レザークラフトを日々勉強中


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