
床面(とこめん)処理の基本と発展
レザークラフト作品にとって床面の処理はとても大切で欠かせない処理です。革の毛羽立ちをおさえ見栄えよく艶々になります。滑らかになるので手触りももちろんよくなります。
ただ処理剤がイロイロあるのでどうするのがいいのか混乱してしまうケースも少なくありません。
ブランド革できれいな床面を持っているモノ、オイルをたくさん含んでいるモノなどは不要の場合もあります。
下記の床面処理剤や処理方法がお役にたてば幸いです。
作品の顔になる 革のつやつや表面を銀面(吟面)、反対のざらざらの裏側面のことを床面(とこめん)になります。
他におススメがありましたら連絡フォームから是非教えてください。
床面処理剤
■ 有名な床面処理剤は3つ
もちろんメーカの違いだけではありません。
中身が違います。
キーワードは処理剤の大きく3つの成分をどう考えるか?
そしてどの処理剤を使ってどのように擦る(仕上げるか)がポイント
昔はふのりを多用していましたがある理由からここでは紹介していません。それなら他のモノの方が・・・
■ 床面処理の心がけ
※色付きの処理剤は特に注意
処理剤一覧
製品 | 説明 |
---|---|
SEIWA ■トコノール 床面 コバ 顔料 仕上げ材 その他 ![]() |
SEIWA社の
白いクリーム状の水溶性の処理剤 コスト ![]() 人気のトコノールを更に解説 トコノールのメリット |
クラフト社 ■トコフィニッシュ 床面 コバ 顔料 仕上げ材 その他 ![]() |
クラフト社の無色透明なゼリー状の水溶性処理剤 QSEIWAのトコノールでしょう♪どう違う?
→好みがあるが艶はトコノールの方がでるという声が多い →トコフィニッシュの方が床面の浸透や渇きが早いので処理時間が短い。 ゆっくり作業したい人はトコノールの方がいいかも? コスト ![]() |
クラフト社 ■CMC 床面 コバ 顔料 仕上げ材 その他 ![]() |
自分で作る床面処理剤。 QCMCの作り方
→ 粉末で水に溶かして使用するすぐに使えなくて溶かすのに半日放置して完全に溶解時間がかかるのが難点 加えて長期保存が効かないんです… QCMCとは
→CMCはカルボキシメチルセルロースの略で別名:カルメロース食品添加物としても使われている粉末でデンプン糊と同じ成分を化学合成したものだと理解しています。市松糊(いちまつのり)とも CMC工業会で詳しく解説されます♪ QCMCの濃度(参考)
粉と水の比率を自分好みにする?! 200mLの水に3gのCMCを混ぜる→1.478% 147mLの水に3gのCMCを混ぜる→2.000% 97mLの水に3gのCMCを混ぜる→3.000% 96mLの水に4gのCMCを混ぜる→4.000% 114mLの水に6gのCMCを混ぜる→5.000% コスト ![]() |
クラフト社 ■トコカラー 床面 コバ 顔料 仕上げ材 その他 ![]() |
タンニン鞣し革のコバ・床面用の着色磨き剤で、毛羽立ちの押さえと着色が同時に行えます。 コスト ![]() |
- ■水 床面 コバ 顔料 仕上げ材 その他 |
普通の水です。 |
ホーライ糊 床面 コバ 顔料 仕上げ材 その他 ![]() |
衣類の糊付け用の洗濯のリですが 成分をみるとCMCが含まれています。 |
アイロン仕上げ 床面 コバ 顔料 仕上げ材 その他 |
アイロン仕上げで床面の組織に熱を加えて引き締めます♪ |
銀面を汚さないように注意しましょう!
力を入れて磨くと革が伸びてヨレヨレになるので注意!