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静かにレザークラフト

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- 初心者覚書とよくある疑問と型紙 -

綺麗な縫い目を作る為にできること

綺麗な縫い目をつくる


レザークラフトにとって縫い目はデザインのひとつで 手縫い作品の大事なアピールポイントになります。

縫い目がきれいだと作品レベルはグッと上がるが、逆の場合は残念ながら どんなに高級な革で 最高に素敵なデザインでも 完成度は一気に下がり手作りを感じさせる作品になります。




レザークラフトって敷居は低くとりあえずの作品は作れるけれど、きれいな縫い目(ステッチ)を作るのは難しい。特に立体的な作品が・・・



それは 「革」「糸」「縫い穴」が相互に影響しあい それぞれ何か一つでも綺麗な縫い目を作るポイントを崩してしまうと綺麗な縫い目を作る事ができなくなってしまうからです。
しかもそのポイントが意外と多いんです。。。



最終目標はエルメスの職人さんのような縫い目(ステッチ)でしょうか?
ここでは少しでも近づけるように縫い目をきれくするポイントや方法などを紹介しています♪


まず きれいな縫い目って?!


きれいな縫い目の定義って?何?
個人的に思いつく部分を紹介します。

■私が思うきれいな縫い目の定義

  • 糸のサイズと縫い穴のサイズのバランス  
      ・糸が細すぎず太すぎず
      ・縫い穴が小さすぎない大きすぎない
  • 革の色と縫い糸の色との調和
  • 糸の張り具合と縫い穴の関係が自然
  • ガタガタでなく直線の縫い目
  • 左上がりの縫い目でミのような形
  • 規則正しい均等な間隔の縫い目
  • 表面、裏面もきれい。
  • R部分や曲がり角の縫製処理



  • 結果 手作りだけど、手縫いと感じさせない工業ミシンで縫ったような縫い目が理想だと考えています。  某高級ブランドのようにね♪

    自分の常識とみんなの常識?!


    きれいな縫い目を作る前に 自分の常識とみんなの常識との違いを頭の片隅に知っておくと今後の参考になると思います。

    当たり前ですが、みんな作る作品、使う革や作成者の技術や考え方、予算も製作環境や理由も違います。

    しかもレザークラフトって絶対的な正解が無いモノが多いので下記事項などについて調べてみても 縫う方向や糸の取り回し方や順番など、みんなの答えはバラバラです。教本によっても違いますしね。。。 それがレザークラフトのややこしさ?難しさであり楽しめる部分だと思いますが興味があるので一覧にしてみました。


    ■みんなの違い一覧

    ■糸と穴と革
  • 使う糸(種類・サイズ・色・ロウ引きなど)
  • 縫い穴(形状・サイズ・間隔など)
  • 革(柔らかさ、硬さ、伸び、弾力など)

  • ■縫う方向
    最初の針通し位置から手前 to 奥に縫う人、奥 to 手前に向けて縫う人
  • 裏面スタート→奥へ or 手前へ
  • 表面スタート→奥へ or 手前へ

  • ■糸の取り回し方の違い
  • 菱目の場合、四隅のどこに糸を通していくか?
  • 菱目の場合、四隅のどこに糸の力を加えているか?

  • ■菱目打ちを使う人
  • 道具の違い(メーカー、刃の形状、サイズ、数)
  • 道具の使い方(手で、ハンドプレスでなど)
  • 穴をあける時の「力」コントール
  • 作業台、下マットの状態

  • ■菱錐を使う人
  • 道具の違い(メーカー、刃の形状、サイズ)
  • 刃の形状
  • 刃の角度
  • 刃の仕立て方
  • 作業台、下マットの状態

  • ■その他
  • ポニーを使うか使わないか。
  • ビニモMBTにロウ引きするかしないか




  • みんないろいろな違いがありますが、それぞれの方法で納得できる作品が仕上がれば良しですよね♪

    綺麗な縫い目つくる為のポイント

    考えられる要因を一覧にしました。
    心がけは
    正確に規則正しく均等に同じ動作を繰り返す

    ▼糸を通す前の穴をあけた段階
    使用する道具と姿勢と意識でだいぶ変わります。
    確認事項 要改善事項 テクニック 道具 その他
    縫い穴が直線・まっすぐでない。つまりガタガタ
    絶対に縫い目もバラバラになる原因です。
    →縫い目がバラバラになる原因追求と対策が必要
    確認事項 要改善事項 テクニック 道具 その他
    縫い穴のピッチ(間隔)が均等であるか?
    →短い区間でピッチ間隔にバラつきがあると手作り感が急上昇する
    →作品全体でピッチ間隔を変えると統一感に影響する。
    →作品の組み立て、革は伸び縮みする事を頭にいれ道具を使う。
    確認事項 要改善事項 テクニック 道具 その他
    縫い穴の形状角度は一定?
    →縫い穴の角度がバラバラだと縫い目もバラバラになる。
    →切れ味の悪い刃物を力づくで扱うと革への影響があります。
    確認事項 要改善事項 テクニック 道具 その他
    縫い穴の大きさは適切か?
    →大きすぎると不格好で 小さいと縫製自体に支障が生じる
    →作品や糸とのサイズバランスを考えて。
    確認事項 要改善事項 テクニック 道具 その他
    縫い穴の形状はきれい?偏りはない?歪んでいない?
    →刃先のキレが悪くなる前に砥石や研磨剤でお手入れします。
    →刃の面によって切れる、切れにくいがあると縫い穴の形状に影響します。
    →刃先が折れたり曲がっているのは論外。
    →原因は多岐にわたるが 菱目打ちの刃先の手入れは大変。菱錐にすれば改善しやすい。
    確認事項 要改善事項 テクニック 道具 その他
    裏と表の縫い穴がまっすぐ
    表面は綺麗に縫えても裏面がガタガタというケースは非常に多い。
    原因は表面はまっすぐでも裏面では斜めに貫通している事で、分厚い革、重ね合わせた革などで発生しやすい。姿勢が1番の原因だが、革の種類、使う道具の種類によって防ぎやすいモノもある。
    確認事項 要改善事項 テクニック 道具 その他
    穴の適材適所な処理(縫い始め、カーブ部分、曲がり角、縫い終わり)
    教本でも違いはあります。直線部分とは違う穴の大きさや角度の検討も
    ▼縫い方の問題
    確認事項 要改善事項 テクニック 道具 その他
    最初から最後まですべて同じ縫い方をする事が大切
    →全体の統一感、縫い目のきれいさに影響大
    →一か所だけでも目立つ作品になります。同じ縫い方100%を狙うのが基本です。 ■同じ縫い方とは
    縫い穴に対して 針を通す向きや場所、そして手順、力加減を常に一定にする。
    練習あるのみ
    確認事項 要改善事項 テクニック 道具 その他
    縫い糸を引き締める力も均一に
    使用している革の柔らかさ、硬さに応じて要調整
    →緩いとたわむ部分が発生
    →締め付けすぎると縫い穴にシワが発生し目立つ
    確認事項 要改善事項 テクニック 道具 その他
    縫い糸の撚れがもどる
    撚りの無い組みひものような糸を使用するか、撚りが反対の糸を使用する。
    縫い穴と縫い糸の進行方向が逆になるのでどうしても発生しがちになる。
    気になるなら組み紐のような縫い糸を選ぶのもいいと思います。→縫い糸一覧
    確認事項 要改善事項 テクニック 道具 その他
    縫い糸自体を間違って刺さない
    正しい縫い穴をしっかり通すこと。
    →刺す量にもよるが違和感を感じる縫い目になる。
    →針通しの段階で気づくように毎回確認しながら縫い進める。
    確認事項 要改善事項 テクニック 道具 その他
    太い針で縫い穴を変形させない。
    →せっかく綺麗な形の穴を大切にするために 穴にあった太さの針を使いましょう♪
    →細い針しかなければ先端を削って丸くしましょう。
    確認事項 要改善事項 テクニック 道具 その他
    糸の処理(縫い始め、カーブ部分、曲がり角、縫い終わり)
    教本でも違いはあります。自分にあった方法を見つけましょう♪
    ▼作品が汚れるパターン
    大切な作品は大切に扱おう♪
    確認事項 要改善事項 テクニック 道具 その他
    縫い糸にロウがたくさんついて汚れる。
    →余分なロウをぬぐい取るか 縫い糸の変更も検討
    →特に最初は余分なロウがたまって目立ちやすい。

    難しいケース?!

    実は綺麗な縫い目を作りやすいケースと作りにくいケースがあります。
    作りにくそうな時は「急がば回れ」の精神でいつもより注意しゆっくりと作業し楽しみましょう♪
    ▼難しいケース
  • 分厚い革
  • 柔らかい革
  • 硬すぎる革
  • 凹凸がある革
  • 縫い目が長い
  • 立体的な作品
  • 縫い代が見えない
  • 革を重ね合わている部分
  • 作品イメージ

    平面→曲線→立体作品に挑戦!!

    よくある疑問

    レザークラフトを日々勉強中


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